矯正(歯並びの改善など)
<矯正治療>
矯正治療は悪い歯並びや噛み合わせを、きちんと噛み合うようにして、きれいな歯並びにする治療です。きれいな歯ならびにするために、歯にワイヤーなどの矯正装置を通じて、歯や顎(アゴ)の骨に力をかけてゆっくりと動かして、歯ならびと噛み合わせを治していきます。
矯正治療が必要な歯が不揃いだったり、上下の顎の歯並びがお互いにちゃんと噛み合わない状態を不正咬合といいます。
矯正治療が必要な不正咬合は主に5つのタイプがあります。
上の前歯が強く前に傾斜していたり、上の歯ならび全体が前に出て噛んでいる出っ歯の状態(=上顎前突)、下の歯が上の歯より前に出ている噛み合わせの受け口(=反対咬合)、上の糸切り歯が歯ならびから飛び出しているのを八重歯や歯ならびがデコボコになっている「乱ぐい」状態(=叢生)、噛んできても、特に前歯が噛み合わない状態(=開咬)、不正咬合の原因が歯並びだけでなく骨格的な問題を伴い手術が必要とされる状態(=顎変形症)です。これらの不正咬合がある場合は見た目の問題も気になるところではあると思いますが、食べ物がよく噛めない、歯周病になりやすい、口臭の原因になる、顎の関節に負担をかけるなどの症状を引き起こす原因になりますので早めに歯科医師にご相談ください。
近年では医療の発展により従来の矯正治療にマウスピース矯正という選択肢も増えています。マウスピース矯正とは透明に近いマウスピース型の矯正装置(アライナー)を歯に装着して歯並びを綺麗にする治療方法です。 一人ひとりの歯に合わせて作製されるアライナーを装着し、治療の段階に合わせて新しいアライナーに交換しながら徐々に歯を動かして、歯並びを矯正します。他の矯正装置と違う点は、「目立ちにくい」そして「取り外しができる」ということ。この他にも、マウスピース矯正にはさまざまな特徴があります。
矯正治療は基本的に標準治療(保険診療)ではなく高度治療(自由診療)となりますが症例によっては標準治療(保険診療)が適応になる場合などあります。また使用する装置、治療方法は各医院、症例によって異なりますので、まずは担当医とご相談ください。
叢生、開咬の写真